傘の普及率が急上昇した一方で、街中の摩擦も増えている。特に狭い歩道や駅の改札付近で、他人の傘の骨が目元にかすめたり、雫が服に飛んだりする事態が相次ぎ、ネット上では「傘ハラ(傘ハラスメント)」なる言葉まで囁かれるようになった。
マナー専門家は、「混雑した場所で傘をまっすぐ垂直に立てて歩くと、すれ違う相手の顔面に傘の先端が接近しやすく危険だ」と指摘する。すれ違う瞬間に傘を少し斜め後ろに傾ける「かさしずみ」や、相手と逆方向に傘を傾ける「傘かしげ」といった江戸時代からの粋なマナーが、SNSを通じて若い世代を中心に再評価されている。自分が快適になるための道具だからこそ、周りへの配慮を欠かない立ち振る舞いが求められている。