そもそも、なぜ「バッグの2個持ち」はダサいと批判されてきたのか。ファッションスタイリストの言葉を借りれば、その理由は「生活感」と「ちぐはぐさ」にあった。ナイロンの買い出し袋と上品なハンドバッグを同時に持ったり、色味や素材感がまったく噛み合っていないカバンを二つ担いだりする姿は、どうしても「準備不足」や「整理整頓が苦手な人」というネガティブな印象を与えてしまいがちだったのだ。
特に紙袋をサブバッグ代わりに持ち歩くスタイルは、「貧乏くさい」「せっかくのメインバッグが台無し」とネット上でも絶え間なく物議を醸してきた。見た目のスマートさを重んじる日本の都市部において、重装備に見えるバッグの複数持ちは、洗練された装いとは対極にあるものとみなされていた時期が長く続いた。