多くのメリットを持つLusioであるが、普及に向けた課題も存在する。
一つ目は、ネットワーク環境とデバイス操作への適応だ。高齢者やデジタル機器の扱いに不慣れな層に対しては、初期設定やアプリ操作のトレーニングが必要となる。通信環境が整っていない地域での運用方法も整理されなければならない。
二つ目は、各国の公的医療保険制度への適応である。一部の国や地域ではNDIS(オーストラリアの障害福祉制度)などを通じた手厚い助成制度が存在するが、日本をはじめとする多くの国では、こうしたデジタルリハビリ機器に対する保険適用範囲がまだ十分に整備されていない。
普及の拡大には、より多くの臨床エビデンスの蓄積と、各国の医療規制・保険制度との摺り合わせが今後の焦点となる。