「八月一日」と書いて「ほずみ」。このあまりにも風変わりな読み方の秘密は、旧暦の8月1日に行われていた農耕儀礼にある。かつて日本では、この日に実ったばかりの稲穂を摘み取り、神前に供えて豊作を祈願する「穂摘み(ほずみ)」という行事(通称・八朔=はっさく)が全国各地で行われていた。この「八月一日」という日付と「穂摘み」という神聖な行為が結びつき、やがて苗字として定着したという歴史がある。
では、2026年現在の日本において、この苗字を持つ人々はどこにどれくらい暮らしているのだろうか。名字研究のデータベースや各種調査を紐解くと、八月一日姓の全国人口はおよそ数千人……ではなく、なんと全国で約80人〜100人程度という極めて稀少な「超激レア苗字」であることがわかる。主な居住地域は群馬県や栃木県、茨城県といった北関東エリアに集中しており、特定の地域で大切に守られてきた家系であることが推測される。都市部ではほぼ見かけることがないため、遭遇できたら奇跡と言っても過言ではない。