野菜の味の決め手は土壌にある。農林水産省が推進する環境調和型の施策でも注目されるように、自然の生態系を壊さない有機農業の価値はますます高まっている。提携先は、微生物が豊かに息づく土づくりに何十年も心血を注いできた熟練の農家ばかりだ。
化学肥料や農薬に頼らず、太陽と雨、土壌細菌の力だけで育った野菜は、細胞密度がぎっしりと詰まっている。火を通しても煮崩れせず、噛むほどに大地のミネラルが溢れ出す。生産現場と厨房が強固な信頼で結ばれているからこそ、市場に出回らない不揃いな野菜すらも極上の一皿へと昇華されるのだ。