施設名にある「ゴビウス」とは、ハゼの仲間を指す学名(Gobius)に由来します。宍道湖と中海という日本有数の汽水域を間近に控えるこの施設では、約200種10,000点に及ぶ淡水・汽水・浅海域の生きものたちを飼育・展示しています。派手さで勝負するのではなく、生きもの本来の暮らしぶりや生息環境のディテールを忠実に再現している点が最大の特徴です。
館内のハイライトとなっているのが、島根の河川上流から宍道湖・中海へと至る水の旅を再現したジオラマ水槽です。上流の澄んだ渓流を泳ぐヤマメやイワナの姿から、汽水域特有のスズキやボラ、シラウオ、そして底生を力強く生きる多種多様なハゼ類まで、水深や塩分濃度の変化に合わせた生態をドラマチックに観察できます。水槽を泳ぐ魚たちの目線に合わせて設計されたトンネル水槽や、ヘルメット状のドームから顔を出して観察できる覗き窓など、大人の知的好奇心を刺激しつつ、子どもの目線にも配慮された工夫が随所に散りばめられています。