茂木敏充氏のルーツを語る上で欠かせないのが、出身地である栃木県足利市です。足利市はかつて織物産業で栄え、足利氏発祥の地としても知られる歴史ある街ですが、茂木氏の実家が古くからの豪族や大地主、あるいは地域を牛耳る名家だったという記録は存在しません。
実家は足利市内の閑静な住宅街に位置しており、周囲に広大な敷地を誇る大邸宅があるわけでもありません。地元関係者の証言やこれまでの各種報道資料を総合すると、生家は絵に描いたような「昭和の一般的なサラリーマン家庭」そのものでした。
それにもかかわらず、なぜ「実家はお金持ち」「資産家の御曹司」という噂が根強く囁かれるのでしょうか。その最大の要因は、茂木氏が歩んできた常人離れした学歴とキャリアにあります。栃木県立足利高校から東京大学経済学部へ進学し、読売新聞政治部記者、ハーバード大学ケネディスクール留学、そして世界最高峰の戦略コンサルティングファームであるマッキンゼー・アンド・カンパニーに参画。このあまりにも完成されたエリート街道が、「裕福な名家で英才教育を受けたに違いない」という人々の先入観を無意識に増幅させたのです。