一方で、こうした「美形ベビー」のバズ現象が、子育て世代に想定外の心理的ストレスを与えている現実も見逃せない。SNSを開けば、完璧なライティングとフィルターで撮影された「完璧な顔立ちの赤ちゃん」が無限に流れてくる。
都内で0歳児を育てる30代の父親は、「他の赤ちゃんの動画に『天使すぎる』『遺伝子ガチャ大勝利』といったコメントが殺到しているのを見ると、無意識のうちに自分の子供と比べてしまう瞬間がある」と吐露する。他者からの評価や「いいね」の数が可視化されるデジタル空間において、子供の容姿に対する無邪気な賞賛は、時として周囲の親たちに「自分の子は普通なのか」という透明な比較圧力を生み出してしまう。