ミカの脱退を巡っては、当時インターネット掲示板などを中心に「メンバー間の不仲」や「過酷なスケジュールからの逃避」といった根拠のない憶測が飛び交いました。しかし、公式発表資料や当時のインタビュー記録、関係者の証言を丹念に紐解くと、事実は全く異なる構図を描き出します。
ミカがココナッツ娘。およびミニモニ。、ハロー!プロジェクトを正式に卒業したのは2004年5月2日、さいたまスーパーアリーナで開催されたモーニング娘。春ツアーの最終公演でした。この決断に至った直接的な脱退理由は、「ロサンゼルスの音楽学校(専門機関)に進学し、本格的にボーカルと音楽理論を学び直すため」という極めて前向きな向上心によるものでした。
1999年にハワイで行われたオーディションで選ばれ、単身で来日した彼女は、日本語の習得と並行して激しいレッスンをこなす日々を送りました。プロデューサーのつんく♂氏が彼女のリズム感と表現力を高く評価していた一方、ミカ自身の胸中には「作られたアイドル像を消費される側から、自らの手で音を紡ぎ出す本物のミュージシャンになりたい」という強い渇望が芽生えていました。所属事務所やつんく♂氏との綿密な対話の末、契約満了に伴う発展的な卒業という形で合意が形成され、彼女は自らの意志で太平洋を渡る選択を下したのです。