手作りアイテムのクオリティを左右する最大の要素は、テクニック以上に「花材の質感選び」にあります。かつての100円均一ショップの造花といえば、プラスチック特有の光沢や粗いバリが目立ち、一目で安価とわかるものが主流でした。しかし、インテリア需要の高まりと成型技術の進化に伴い、現在の大手ショップに並ぶ資材は劇的な変貌を遂げています。
取材班が大手100円ショップの大型旗艦店で調査を実施したところ、ダイソー・セリアの花かんむり材料の充実度は目を見張る水準に達していました。特にセリアは「ミルフィローズ」をはじめとするニュアンスカラーやくすみトーンの小花、マットな質感のユーカリリーフに強みがあり、フレンチシャビーやナチュラルテイストの作品作りに最適です。一方のダイソーは、大輪の芍薬(ピオニー)やダリアなど主役級の花材が豊富で、遠目からのインパクトが求められる屋外イベントやロケーションフォトに適しています。
不器用な方でも失敗しない花かんむり造花の簡単な作り方の決定打は、花の「ばらし方」と「グルーピング」です。市販の造花は茎から花頭を引き抜くだけで分解できる構造が多く、余計な茎を根元から2cm残してカットし、フローラルテープを巻き下ろすだけで下準備が完了します。大・中・小の異なる花径をあらかじめ3対5対2の比率で用意しておくと、編み込んだ際に凹凸が生まれ、プロが仕立てたような奥行きのある陰影が生まれます。