下町情緒と異国情緒が絶妙に入り混じる伊勢佐木町商店街(イセザキ・モール)。老舗の和菓子店や洋食屋、大衆酒場が連なるこの目抜き通りで、ブックオフ横浜伊勢佐木町店は街の風景として完全に溶け込んでいる。だが、その内実は一般的なロードサイド店舗とはまるで毛色が異なる。
古物商・リテールとして長い歴史を刻んできた同店は、近隣の関内や野毛、山下町エリアからの持ち込み品が異常に多い。引越しシーズンともなれば、元町あたりの洒落たヴィンテージ本や、長年港町で暮らしてきた住人の書斎から放出された初版本が棚を埋める。都心の画一的なメガストアにはない、港町・横浜ならではの独特な来歴を持つ商品が集まる土壌が、ここにはある。