優れた住環境と経済性を併せ持つ栂・美木多ですが、検討にあたって見落としてはならない構造的な弱点が存在します。「実際に暮らし始めてから後悔した」という事態を避けるため、事前の把握が不可欠な3つの現実を整理します。
第一の課題は「起伏に富んだ丘陵地形と坂道」です。
泉北ニュータウンは丘陵地を切り拓いて造成されたため、駅から徒歩10分圏内であっても長い上り坂や階段が連続するエリアが少なくありません。電動アシスト付き自転車や自家用車の保有を前提としない場合、重い荷物を抱えた移動やベビーカーを押しての徒歩移動は想像以上の体力を要します。駅距離の数字(徒歩〇分)だけで判断せず、現地で高低差を確認することが極めて重要です。
第二の課題は「住宅街内部の夜間の暗さ」です。
昼間は緑豊かで心地よい緑道ですが、街灯の間隔が広い区画や、鬱蒼とした木々に覆われたエリアでは、日没後に視界が大幅に遮られます。犯罪統計上の治安は良好であるものの、女性の深夜の一人歩きや子どもの塾帰りのルートとしては「心理的な薄気味悪さ」を訴える住民も少なくありません。主要なバス通りや明るい照明が整備された幹線ルートを選ぶ知恵が求められます。
第三の課題は「商業施設の選択肢の少なさ」です。
トナリエ栂・美木多によって日常の食料品や日用品の調達は劇的に改善されたものの、アパレルや家電、大型シネコン、エンターテインメント施設はありません。そうした非日常の買い出しや休日の娯楽を求める場合は、泉ケ丘駅前の商業集積や、ららぽーと和泉、あるいはなんばや天王寺といった都心ターミナルまで足を延ばす必要があります。