発災から15年が経過した現在も、被災地各県の警察本部は身元不明遺体の特定作業を継続しています。岩手・宮城・福島の3県では、発見されながらも身元が判明していないご遺体が今なお数十柱保管されています。
近年の法医学や科学捜査の進展に伴い、最新のDNA型鑑定技術(高感度な次世代シーケンサーを用いた微量DNA解析など)や、頭蓋骨から生前の顔貌を再現する「復顔法」、発見当時の所持品の高解像度公開によって、年に数件のペースで身元が特定され、遺族のもとへ帰還を果たす事例が報告されています。
警察当局は「最後のお一人が家族のもとに帰るまで捜索と照合をやめることはない」として、行方不明者の親族からのDNA提供の呼びかけや、定期的な沿岸部集中捜索を続けています。