加賀まりこの若い頃の画像を検索すると、サジェストキーワードに頻繁に現れるのが「ハーフ説」や「クォーター」という単語です。あまりにも深く切れ込んだ二重まぶた、西欧人を思わせるシャープな鼻梁、極端に小顔で立体的な骨格から、「絶対に外国の血が入っているはずだ」と信じ込むネットユーザーが後を絶ちません。
結論から述べると、加賀まりこは正真正銘の純日本人です。父は戦前・戦後の日本映画界を牽引した大映の重鎮プロデューサーである加賀四郎氏、母も日本人です。彼女自身、東京都神田区小川町(現在の千代田区神田小川町)の出身であり、生粋の江戸っ子家系で育ちました。
ハーフ説がこれほど長く囁かれ続けた理由は、容姿の造形美だけではありません。育った環境が極めてハイカラで、幼少期から映画関係者、文化人、作家たちが日常的に出入りする開放的な家庭で育ったことが、彼女の内面に西欧的な個人主義と堂々としたアティテュードを育みました。物怖じせず、目上の人間に対しても対等に視線を合わせる立ち振る舞いが、日本人離れした美貌と合わさり、「欧米の血を引いているに違いない」という周囲の先入観を強固なものにしたのです。