休日の過ごし方にも変化が起きている。かつては「ただぼーっとする」ことが許された時間すら、今や「自己投資」や「コンテンツの消費」に充てられがちだ。タイパ(タイムパフォーマンス)を重視するあまり、映画を倍速で観て、移動中も音声メディアで学習する。これでは心が休まるはずがない。
脳科学的にも、何もしない時間に活性化する「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」の重要性が指摘されている。この回路が働かないと、記憶の整理や感情のコントロールができなくなる。私たちが本当に必要としているのは、生産的な休息ではなく、徹底的に「無駄」で「非生産的」な時間なのだ。