時計の針を巻き戻してみよう。事の発端は、ある俳優を巡る二人の女性の対立だった。一方は、独特のキャラクターと独創的な料理で注目を集めていた料理研究家の園山真希絵。もう一方は、当時人気絶頂だった若手女優。この二人が、同じ男から同時にプロポーズされていたという衝撃的な事実が発覚したのだ。
当時のメディアの過熱ぶりは、今では考えられないほど異常だった。毎朝のワイドショーは彼らの動向を追いかけ、週刊誌はこぞって「どちらが本命か」「どちらが騙されていたのか」を書き立てた。記者会見での一挙手一投足が切り取られ、日本中がこの奇妙な三角関係の行方を固唾をのんで見守っていた。