なぜ私たちは、手の大きさにこれほど惹かれるのだろうか。進化心理学の観点から見ると、手は人類の歴史において「生存能力」を象徴する部位だった。道具を作り、獲物を捕らえ、家族を守る。大きな手は、それだけで物理的な強さや生存能力の高さを無意識に連想させるトリガーとなる。
また、対人コミュニケーションにおける「触れ合い」の場面でも、手のサイズは重要な役割を果たす。握手を交わしたとき、あるいはそっと手と手を重ね合わせたとき。包み込まれるような感覚は、脳内でオキシトシン(抱擁ホルモン)の分泌を促し、強い安心感をもたらす。つまり、本能的なレベルで「守られている」という感覚を抱きやすいのだ。