結婚を機に芸能活動の一線から退き、君島十和子として新たな一歩を踏み出した彼女の決断は、当時のメディアを大きく賑わせた。しかし、真のドラマはそこから始まったと言える。自らの肌トラブルの経験をきっかけに、本物の美しさを追求する情熱が燃え上がったのだ。
そうして誕生したのが、自身のこだわりを凝縮させたコスメブランド「FTC (FELICE TOWAKO COSME)」である。開発プロセスにおいて彼女は一切の妥協を許さなかった。テクスチャー、成分の配合率、香りに至るまで自らの皮膚で試し、納得がいくまで改良を重ねるスタイルを貫き通した。
この徹底した姿勢が、成熟した日本の美容・コスメ産業において独自のポジションを確立する要因となる。単なる話題性ではなく、確固たる商品力が口コミで広がり、FTCは世代を超えて愛されるブランドへと成長を遂げたのである。