過敏性腸症候群の症状は主に「ガス型」「下痢型」「便秘型」「混合型」に分かれますが、特にヨーグルトの影響をダイレクトに受けやすいのがガス型と下痢型です。
ガス型の場合、乳糖が大腸で急激に分解される過程で、水素ガスやメタンガスが大量に発生します。過敏な腸はガスによる微小な圧迫感を強い腹部膨満感として感知するため、「お腹が破裂しそうに苦しい」「ゴロゴロと不快な音が鳴り続ける」といった状態に陥ります。
一方の下痢型では、高浸透圧によって腸管内に引き込まれた水分が便を液状化させ、腸の異常な収縮運動を誘発します。その結果、食後30分から数時間以内に耐えがたい腹痛と水様便が押し寄せることになります。
ここで混同されやすいのが「乳糖不耐症」との違いです。乳糖不耐症は純粋に消化酵素ラクターゼの欠乏による「消化吸収障害」ですが、過敏性腸症候群は「消化管の知覚過敏と自律神経の乱れ」が主因です。ただし、両方を重複して抱えている日本人は非常に多く、酵素不足と腸の過敏性が重なることで、ヨーグルトを口にした際のダメージが倍増する構図となっています。