『ルパン三世』という稀代のキャラクターは、フランスの小説家モーリス・ルブランが生み出した名作『アルセーヌ・ルパン』シリーズの孫という大胆な設定から生まれました。アルセーヌ・ルパンの卓越した変装術、知略、華麗な美学を継承しつつ、モンキー・パンチ氏はアメリカの風刺漫画雑誌『MAD』などの影響を取り入れた独自のコミック表現を融合させました。
連載初期のルパン三世は、テレビアニメ第1シリーズ後半以降のコミカルで義賊的なキャラクター像とは異なり、冷徹でドライ、欲望に忠実なダークヒーローとしての側面が色濃く描かれていました。このアダルトで洒脱な世界観こそが、半世紀を超えて愛される普遍的な魅力の源泉となっています。
海外展開時には、モーリス・ルブランの著作権保護期間との兼ね合いから、フランスなど一部地域で「エドガー(Edgar, le détective cambrioleur)」などの別名で親しまれた時代もありましたが、著作権の保護期間満了に伴い、名実ともにグローバルな「Lupin the 3rd」として世界共通の認知を確立しました。