長年、日本のテレビ局は10代から30代のコア視聴者層をターゲットにした番組作りに躍起になってきた。しかし、その戦略は限界を迎えている。実際にテレビを熱心に見ている層、そして配信サービスにお金を払う購買力のある層は、もっと上の世代だ。
視聴者が求めているのは、自分たちの等身大の悩みや、人生の後半戦に向き合うリアルなキャラクターである。定年退職、熟年離婚、老親の介護、あるいは第二の人生の挑戦。これらを説得力を持って演じられるのは、やはり同世代の役者しかいない。リアリティの追求が、結果として彼らを主役の座へと押し戻したのだ。