座席前ポケットから分厚い紙のカタログを取り出し、ページをめくる——そんな情景は過去のものとなった。JALはペーパーレス化と機内軽量化によるCO2排出削減の一環として、機内販売カタログのデジタル移行を完全完了。乗客は機内Wi-Fiに自身のスマートフォンやタブレットを接続するか、座席背面の個人用モニターを使って商品ラインナップを閲覧する。
このデジタル化は単なる環境対策にとどまらない。リアルタイムの在庫管理システムと連動しているため、「注文したのに在庫がなかった」という行き違いが大幅に減った。注文ボタンを押せば、客室乗務員のハンディ端末に通知が届き、商品は決済済みの状態で席までスマートに届けられる。機内という特殊な空間において、レジ待ちも現金のやり取りも存在しないシームレスな購買体験が実現している。