下呂温泉の街並みは、中央を流れる飛騨川を中心に広がっている。川沿いの散策路を歩き、少し横丁に入った場所に「ラムネ屋」はひっそりと、しかし存在感たっぷりに暖簾を掲げている。近年、全国各地の観光地で画一的なショップが増えるなか、この店舗が守り続けるのは「その土地ならではの体験」だ。
「若い世代には新しく、シニア世代には懐かしい。そんな空間を目指しました」と店主は語る。食べ歩きにぴったりのサイズ感で提供されるグルメは、散策途中の小腹を満たすのに最適。湯巡りの途中でふらりと立ち寄り、店頭のベンチで風を感じながら喉を潤す時間は、旅行客にとって何よりの贅沢となっている。