芸能界でタレントとして第一線で活躍してきた母・羽野晶紀。彼女の存在は、子供たちにとって伝統芸能の重圧を和らげる大きなクッションとなっていた。家の中では決して狂言の指導には口を出さず、美味しい手料理と温かい笑顔で子供たちの精神的支柱であり続けたという。
一方で、祖母である和泉節子の存在も無視できない。和泉宗家を支え続けてきた強い精神性と礼儀作法の指導は、孫である采明と元聖の血肉となっている。異なるバックグラウンドを持つ母と祖母、この二人の女性による愛情深いバランス感覚が、子供たちの歪みのない素顔を育んだのだ。