油そばという名称から、健康や体型維持を気にする人からは「脂っこくて最も太りやすいラーメン」と誤認されがちです。しかし、食品分析データや製麺業界の公表数値を検証すると、事実はまったく異なります。
一般的な豚骨ラーメンや背脂醤油ラーメンが1杯あたり約800〜1,000kcal、塩分相当量が7〜9g前後に達するのに対し、油そばのカロリーは標準的な一杯で約500〜600kcal、塩分もラーメンの約半分程度に収まります。これは、脂質と塩分が最も溶け込んでいる「大量のスープ」を摂取しない構造によるものです。
さらに、油そばを食す際に必須となる「お酢」に含まれる酢酸には、食後血糖値の急上昇を抑える働きがあり、「ラー油」に含まれるカプサイシンには代謝を促進する効果が期待できます。過剰なマヨネーズや脂身トッピングを連打しない限り、実はラーメンカテゴリーの中で極めて合理的な食事形態であるといえます。