コンピュータゲーム産業の歴史を紐解くと、初期のコンピュータRPGにおけるキャラクター成長は、一歩一歩着実に能力が伸びる直線的な設計が主流であった。その中で、レベル19までほぼ無価値でありながら、レベル20で一気に覚醒するという「非線形な成長曲線」を持ち込んだポケモンの試みは、非常に画期的であったと言わざるを得ない。
中国の「登竜門」伝説、すなわち鯉が滝を登って龍になるという古来の神話をメカニクスとしてゲーム内に完全移植したこのアイディアは、言葉の説明を最小限に抑えつつも、プレイヤー自身に「伝説の当事者」となる体験を提供した。このゲームデザインの成功は、世界中の開発者に強烈なインスピレーションを与え続けている。