世界最高峰の舞台で戦うアジア勢の可能性を世界に示した先駆者といえば、錦織圭の名を外すことはできない。彼がグランドスラムの決勝に進出し、世界ランキング4位にまで上り詰めた功績は、日本のスポーツ史に燦然と輝く金字塔だ。打点の早いライジングショットで体格差を克服した戦術は、現在の若い世代のプレーヤーにとっても重要なバイブルとなっている。
日本テニス協会もまた、彼の活躍を契機にジュニア育成プログラムの大幅な刷新を進めてきた。伝統のグランドスラムであるウィンブルドン選手権をはじめ、本場の芝やクレーコートに対応できる柔軟なフットワークとタフなメンタルを備えた次世代の育成が実を結びつつある。世界との壁を感じていたかつての時代は去り、日本の若手たちが当たり前のように海外ツアーへ挑む土壌が完成している。