この問題は、映画の「保存と公開」に関する議論にも火をつけた。新井浩文が出演した数々の名作が、一人の犯罪によって見られなくなるのは芸術に対する損失ではないか、という意見だ。デジタル配信が主流となった現代において、作品の公開停止はボタン一つで行われる。
「罪を犯したのは俳優であり、作品に罪はない」という芸術至上主義的な意見と、「被害者の感情や社会的影響を考慮すべきだ」という倫理的意見。この対立は今も解決していない。二階堂ふみがブレイクするきっかけとなった初期の作品群にも、彼と共演した、あるいは関わりの深い作品が存在する。それらのアーカイブをどう扱うべきか、業界は今も揺れている。