イギリス南部に広がるソールズベリー平原。見渡す限りの地平線が広がるこの台地に、重量数十トンにも及ぶ巨石群が整然と配置されている。新石器時代の技術水準において、これほど巨大な巨石建造物を組み上げることは、現代で言えば国家レベルの大事業に他ならない。
道具といえば鹿の角で作られたつるはしや木製のソリ、ロープ程度しかなかった時代だ。なぜそこまでの膨大な労力を投じる必要があったのか。研究者たちは、この建設プロジェクト自体が、分散していた当時の部族社会を結びつける一種の政治的・社会的メガイベントだったと推測している。