2026年4月に医療界へ適用された「医師の働き方改革」から2年が経過した。時間外労働の上限規制は、慢性的な人手不足に悩む地方の自治体病院にとって両刃の剣とも言われたが、現場では既存の業務フローを大胆に見直す好機へと変えられた。
鍵となったのは、診療看護師(NP)や薬剤師、医療クラークへの大幅な権限委譲とタスクシェアリングだ。書類作成や術前説明のサポートを専門スタッフが肩代わりすることで、医師が直接的な診療や手術、高度な判断に専念できる環境が整った。超過勤務の削減は医師のバーンアウト(燃え尽き症候群)を防ぎ、結果として医療の質と安全性を高める好循環を生み出している。