1985年12月12日、ワーナーパイオニアからリリースされた『仮面舞踏会』は、まさに音楽業界の地殻変動だった。作曲を手掛けたのは、昭和ポップス界の巨匠・筒美京平。彼はクラシックとソウルミュージック、ディスコサウンドを高次元で融合させ、それまでの80年代アイドルソングの概念を根底から覆すドラマチックな楽曲を創り上げた。
特筆すべきは、レコードのB面(カップリング曲)が3パターン(「日本よいとこ摩訶不思議」「春風にイイネ!」「ONE STEP BEYOND」)用意されるという、当時の常識を破る販売戦略である。ジャニーズ事務所が満を持して世に送り出した彼らのデビューは、予約段階からレコード店に長蛇の列を作り、オリコンチャート初登場1位という金字塔を打ち立てた。