2026年現在、多くの企業が女性登用を競うように進めている。しかし、その実態はどうだろう。意思決定の場に送り込まれる女性の数は依然として少なく、限られた「女性枠」を巡る椅子取りゲームが激化している。この椅子取りゲームこそが、女性同士の不要なライバル心を煽る元凶だ。
「同期の女性が先に昇進したとき、素直に喜べなかった」と語る都内のIT企業に勤める30代の女性は、自嘲気味に笑う。彼女の職場では、役員クラスに女性は1人しかいない。その「唯一の席」を目指すとき、同僚の女性は同志ではなく、最大のライバルへと変貌する。企業側が用意したあまりにも狭い門が、当事者たちを競合関係へと追い込んでいるのだ。