数年間の完全な沈黙を経て、彼女が再び公の場に姿を現したときの世間の驚きは大きかった。転機となったのは、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい始めた時期のテレビ出演である。『情報ライブ ミヤネ屋』に専門家として招かれた豊田氏は、元厚労省官僚としての知見を遺憾なく発揮し、感染症対策や行政機構の課題について冷静沈着かつ極めて明快な解説を披露した。
かつての感情的なパブリックイメージとは正反対の、謙虚で知性に満ちた受け答えは視聴者を驚嘆させた。さらにインターネット報道番組『ABEMA Prime』をはじめとするABEMAの各種番組やYouTubeの解説コンテンツへの出演が相次ぎ、若い世代を中心に「これほど優秀な政策通だったのか」という再評価の機運が急速に高まっていった。ネット上での言説は、嘲笑の対象から「客観的で信頼できるコメンテーター」へと劇的に塗り替えられていったのである。