初登場となったヨークシン編(単行本8巻)において、マフィアのノストラード組が募集した人体収集の護衛オーディションに現れたセンリツ。特徴的な前歯と丸みを帯びた頭部、ゆったりとした服装から、初見では性別を男性だと誤解した読者も少なくありませんでした。作中描写を追うと、センリツの性別は明確に女性です。
一人称は「あたし」であり、言葉遣いも非常に柔らかで母性に満ちた女性語が使われています。作中ではクラピカに対して「男の人はすぐ意地を張る」と窘める場面や、自らの過去を語る際に女性としての繊細な心情を吐露するシーンが描かれています。
センリツの過去と経歴を辿ると、彼女はもともと音楽界で将来を嘱望されていた極めて優秀なフルート奏者でした。音の美しさと表現力を誰よりも愛していた彼女が、なぜ銃火器や念能力が飛び交う裏社会の用心棒となり、危険極まりない音楽ハンターの道を歩むことになったのか。その転換点こそが、人類史の暗部に封印された禁忌「闇のソナタ」との遭遇でした。