患者が病院選びで陥りがちな失敗の一つに、病院名だけを見て「どんな病気でも同様のクオリティで診てもらえる」と思い込んでしまうケースがあります。こが病院の診療科目は内科、外科、整形外科、脳神経系など多岐にわたりますが、すべての科目が同等の人的リソースを有しているわけではありません。
特にネット上で「受診を断られた」「他院へ回された」と批判的に語られるケースの多くは、医療連携上のルールや病床機能の区分を理解していないことから生じています。日本の医療提供体制改革に基づき、地域医療支援病院や急性期機能を担う病院では、紹介状を持たずに訪れた初診患者に対して非紹介患者初診加算(選定療養費)の徴収が義務付けられているほか、安定期に入った患者は地域のクリニック(かかりつけ医)へ逆紹介することが基本原則となっています。
「こが病院でずっと診てもらいたかったのに、近くの小さな診療所へ行くよう指示された」というネットの不満は、医療崩壊を防ぐための正当な地域連携ルールに則った処置です。この構造を誤解したまま受診すると、医療機関側の正当な案内が「見捨てられた」という感情的な反発に転じてしまうのです。