医療機関における粉瘤治療は、2026年現在、身体への負担と傷跡を最小限に抑える低侵襲手術が標準化されています。治療法は基本的に健康保険が適用され、日帰りで完結します。
代表的な術式である「くり抜き法(へそ抜き法)」と、確実性を重視する「切開摘出術」、そして極めて危険な「自力処置」の違いを比較したデータは以下の通りです。
「くり抜き法」は、トレパンと呼ばれる円形メスで粉瘤の中央に2〜4ミリ程度の微小な孔を開け、そこから内容物を絞り出した後、しぼんだ袋自体を孔から引き抜く手法です。皮膚の切開面積が極めて小さいため縫合が不要または1針程度で済み、術後の痛みが極めて少なく、回復も早いのが大きな利点です。
一方、粉瘤が巨大化している場合や、過去の炎症で袋が周囲の皮下脂肪・筋膜と強固に癒着している場合は、「切開摘出術」が選択されます。皮膚のシワに沿って木の葉状(紡錘形)に切開し、袋を破らずに丸ごと剥離して取り出します。直視下で確認しながら完全に摘出するため、再発率は極めて低くなります。