格安ステーキ市場の象徴とも言える2大ブランドの立ち位置は、ここ数年で明確に分化しました。
沖縄発祥のやっぱりステーキが人気を集める理由は、富士山の溶岩プレートを使用した提供スタイルと、圧倒的な「セルフサービス還元」にあります。熱々の溶岩石に乗った肉はレア状態で運ばれ、客が自分好みの焼き加減に仕上げます。さらに、卓上にずらりと並ぶ10種類以上のスパイスやタレで味変が楽しめる点、そして「替え肉(100g単位の追加注文)」が手軽にできるシステムが、男性客のみならず女性やファミリー層の心を掴んでいます。
対するいきなり!ステーキの現在の評判は、一時期の大量閉店と経営不振を経て、確かな復調傾向を見せています。原点回帰として看板メニュー「ワイルドステーキ」の肉質改善を断行したほか、肉マイレージプログラムの改定、着席型店舗への全面シフトなど、顧客体験の質を向上させる施策が功を奏しました。炭火の香ばしさと噛み応えのある豪快な肉塊を求めるコアな肉好きの間で、再び強固な支持基盤を取り戻しています。