そうだ山温泉が人々を惹きつけてやまない最大の原動力は、なんといってもその類まれな湯質にあります。開湯は古く平安時代、弘法大師(空海)が四国巡礼の折に霊夢によって発見し、薬湯として万人の病を癒やすよう定めたという由緒ある伝説が残されています。
温泉分析書の客観データによると、泉質はアルカリ性単純硫黄冷鉱泉(低張性アルカリ性冷鉱泉)に分類されます。特筆すべきはpH9.5前後を計測する強いアルカリ度です。一般的なアルカリ性温泉(pH8.5以上)と比べても一段と高い数値を誇り、石鹸と同じように肌の古い角質や余分な皮脂をやさしく乳化・洗浄するクレンジング作用を発揮します。
湯船に身体を沈めた瞬間に広がるのは、ほのかな硫黄の香りと、まるで濃厚な美容液に浸かっているかのようなトロミのある肌触りです。入浴後は肌が吸い付くように滑らかになることから、古くより「美人の湯」「美肌の湯」として親しまれてきました。冷え症、神経痛、筋肉痛、疲労回復への効能はもちろんのこと、湯上がり後も湯冷めしにくく、身体の芯から温もりが持続する感覚は、一度体験すると強烈な記憶として残り続けます。