戦没者追悼式における小物選びには、一般的な葬儀とは微妙に異なる実務的な注意点が存在します。ネット上の情報で誤解されがちなポイントを整理します。
ストッキングの選び方(黒か肌色か)
通夜・告別式では「薄手の黒ストッキング(20〜30デニール程度)」がマナーとされますが、戦没者追悼式においては黒ストッキング・肌色ストッキングの双方が認められています。特に真夏の昼間の追悼式典では、ダークスーツや平服に合わせて肌色のプレーンストッキングを着用する参列者も多数見受けられます。ただし、素足での参列、網タイツ、ラメ入り、厚手のタイツは明確なNG例となります。
靴(パンプス)の基準
靴は光沢のない黒のプレーンパンプスが基本です。ヒールの高さは3〜5cm程度が最も歩きやすく品格を保てます。日本武道館などの大規模会場では、最寄駅から座席までの移動距離が長く、階段の上り下りも多いため、ピンヒールや音の響きやすい木製ヒールは避けるのが賢明です。エナメル素材やバックル金具が光るデザイン、オープントゥ、ミュールは厳禁です。
アクセサリー(パール)と装飾品
着用が推奨されるアクセサリーは「白またはグレー、黒の真珠(パール)の1連ネックレス」およびパールの直結ピアス・イヤリングのみです。2連以上のネックレスは「重なる=不幸が重なる」とされるため避け、金具部分が過度に金色に輝くデザインも控えます。結婚指輪以外の華美な指輪、ブレスレット、ブローチは外して臨むのが基本です。
バッグ・持ち物の注意点
バッグは光沢のない布製(または上質な革製)の黒のフォーマルバッグを用います。クロコダイルやパイソンなどの型押し、毛皮素材、金具が目立つものは不可です。荷物が多くなる場合は、黒無地のサブバッグ(トート型)を準備しておくと、式次第や配付資料をスマートに収納できます。なお、追悼式は特定の宗教宗派によらない国立・公的追悼行事であるため、数珠や香典の持参は一切不要です。