Rip Slyme元Suの現在地と脱退の真相!音楽界復帰の全貌

Rip Slyme元Suの現在地と脱退の真相!音楽界復帰の全貌

rip slyme suというキーワードが、今また熱を帯びてシーンの表面に浮上している。2000年代初頭、日本のポップカルチャーを鮮やかに塗り替えたあの軽妙洒脱なラップグループの低音担当は、激震の脱退劇とグループ活動休止を経て、どこで何を呼吸してきたのか。街のざわめきとサブスクリプションの波間に、彼の影を探すリスナーは後を絶たない。

かつての狂騒から長い月日が流れた今も、音楽フリークがrip slyme suの残したアイコニックな声と言葉遊びのセンスを完全に手放すことはなかった。表舞台から姿を消した男が歩んだ孤高の軌跡と、水面下で進んでいた表現者としての胎動。その全容に迫る。

沈黙の果てに——あの日、グループに何が起きていたのか

2018年秋、突如として報じられた公式サイトの閉鎖と活動休止。ファンのみならずカルチャー界全体に走った激震は計り知れない。プライベートのトラブルを契機に、SU(大槻一人)は矢面に立たされ、グループは事実上の空中分解へと追い込まれた。

当時、所属レーベルであったワーナーミュージック・ジャパンを巻き込んだ混乱の中、RYO-ZやPES、DJ FUMIYA、ILMARIらメンバー間にも埋めがたい亀裂が生じていたことは周知の事実だ。PESの脱退表明や各メンバーの沈黙が続く中、SU自身は責任を背負う形でマイクを置き、夜の街へと消えていった。「すべては自分の責任」——短いコメントを残し、かつてチャートの頂点を極めた男は業界の表舞台から完全に身を引いたのだった。

日本の音楽業界を塗り替えた熱狂と「黄金期」の記憶

振り返れば、彼らが日本の音楽業界に打ち立てた金字塔はあまりにも眩しい。「楽園ベイベー」や「熱帯夜」といったメガヒットは、ジャパニーズ・ヒップホップをアンダーグラウンドの隠れ家から真夏のスタジアムへと一気に引っ張り出した。

その中心で、ダンサー出身ならではのグルーヴ感と色気ある低音を響かせていたのがSUだった。RYO-Zの弾けるハイボイスとPESの繊細なメロディラインを、SUの低音がどっしりと支える。その絶妙なコントラストこそが、彼らを唯一無二の存在たらしめていた原動力だ。夏のフェス会場を揺らしたあの熱狂は、今も世代を超えた記憶として鮮明に刻まれている。

田中 結衣
Author

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。