本作の制作を担ったのはフジテレビジョンとイースト・エンタテインメント(当時イースト)の強力タッグだった。当時の深夜番組枠は、低予算ながらクリエイターたちが自由に実験的な試みを行える実験場のような熱気を帯びていた。
カメラワークは基本的に固定。場面転換もほとんどなし。登場人物はほぼ3人のみという徹底的なミニマリズム。それまでの日本のテレビドラマ界において「ワンシチュエーションで会話劇のみを見せる」という手法は極めて異例の挑戦だった。しかし、蓋を開けてみれば視聴率は深夜帯としては驚異的な数字を記録する。
豪華なセットや派手な演出に頼らずとも、優れた脚本と圧倒的な演技力があれば視聴者を釘付けにできる。本作の成功は、その後のテレビドラマ業界の制作スタイルや深夜枠のあり方を根本から覆す契機となった。