一般財団法人省エネルギーセンターが公表する優秀事例を見ても、ドレン熱回収プロジェクトの投資回収期間は1年から2年未満という極めて短期間に収まるケースが多い。これは他の省エネ改修と比べても異例のスピードだ。
燃料消費量の削減効果はダイレクトにボイラーの稼働負荷を下げ、Scope 1に直結するCO2排出量の削減を実現する。例えば、0.8MPaのドレンを0.1MPaの低圧ラインへフラッシュさせた場合、ドレン重量の約10〜15%が高品質な蒸気として瞬時に蘇る。年間数千トン規模のドレンを排出する工場であれば、これだけで数百万円から数千万円規模の燃料コスト削減に直結する計算だ。
さらに、給水温度が上昇することでボイラーへの熱衝撃が緩和され、ボイラー本体の長寿命化や清缶剤の削減といった副次的な経済効果も大きい。