中学生のレポート添削で最も多く見られる減点ポイントが、「結果」と「考察」の混同です。この2つの境界線を正しく理解することが、洗練されたレポートに仕上げる最大の鍵となります。
「結果」とは、目に見えた事実・測定した数値そのものであり、書き手の主観を入れてはいけません。対して「考察」は、その結果を受けて「なぜそうなったのか」「仮説とどう違ったのか」を論理的に分析・推測する記述です。
【悪い例(結果と考察が混ざっている)】
「食塩水に氷を入れたら、水よりも早く溶けた。たぶん塩によって融点が下がったからだと思う。面白かった。」
【良い例(結果と考察が分離されている)】
■ 結果の書き方例文
「水100mlに入れた氷は完全に溶けるまで12分30秒かかったのに対し、10%濃度の食塩水100mlに入れた同サイズの氷は8分15秒で完全に溶解した。食塩水のほうが4分15秒早く溶けるという測定値が得られた(表2参照)。」
■ 考察の書き方例文
「食塩水中の氷が早く溶けた要因として、塩分が水に溶ける際の溶解熱および凝固点降下の影響が考えられる。実験前の仮説では『塩水は密度が高いため熱が伝わりにくく溶けにくい』と予想していたが、実際は塩化ナトリウムの化学的性質が氷の融解速度を促進させることが分かった。ただし、今回は室温の変動を記録していなかったため、外気温が測定データに与えた誤差についても検証の余地が残る。」
このように、「事実」と「分析」を段落ごとに明確に分けることで、学術的な説得力が一気に高まります。また、考察の最後には「今回の実験で判明しなかった課題」を1行添えると、探究心の深さをアピールできます。