華々しいステージの裏で、部員たちが直面する生活面・金銭面の現実についても客観的な検証が必要です。入部後に「これほど多忙だとは思わなかった」「金銭的な負担が予想を超えていた」と後悔しないために、具体的な数値データを把握しておく必要があります。
日常の練習時間は、平日夕方(おおむね17:00〜21:00)のパート練習や合奏、土日祝日の全日練習(午前〜夕方または夜間)が基本骨格となります。全日本吹奏楽コンクール直前期の夏期休暇や、冬の定期演奏会前には強化合宿や追加練習が組み込まれ、プライベートの自由時間は大幅に制限されます。
さらに龍谷大学特有の事情として、活動拠点となるキャンパス(深草キャンパスなど)と、理工学部や農学部が配置されている瀬田キャンパス(滋賀県大津市)の地理的距離が挙げられます。理系学部の部員は、日中の実験や講義を終えた後に電車やシャトルバスで深草へと移動し、夜遅くまで合奏に参加するという過酷なスケジュールをこなすケースが珍しくありません。
また、部費や活動経費の総額についても事前の心づもりが不可欠です。月々の定例部費に加え、年数回の演奏会負担金、コンクール遠征費用、合宿費用、遠征時の宿泊・交通費、ステージ衣装代、楽器のメンテナンス費が積み重なります。一般的な大学サークルと龍谷大学吹奏楽部、そして音大の環境を比較した以下のデータが、その輪郭を浮き彫りにしています。