サバイバルオーディション番組の定着は、グループ誕生の瞬間を「密室」から「公衆の面前」へと完全にシフトさせた。その代表格が『PRODUCE 101 JAPAN』シリーズだ。
JO1やINI、ME:Iといったグループにおいて、結成の瞬間は生放送の最終回そのものである。ファン自らが「国民プロデューサー」として投票し、メンバーが確定したその日時分秒が、議論の余地なき公式の誕生ログとなる。ここには事務所が後から設定した作為的な日付の入り込む余地はない。
ソニー・ミュージックエンタテインメントをはじめとする大手レコード会社も、こうした視聴者共創型のタイムラインを最大限に活用している。ファンが自らの手で誕生させたという確固たる自負が、デビュー以降の持続的なバイラルヒットを支える強固な基盤になっている。