2サイクルエンジンオイルのパッケージには、日本自動車規格組織が定めた「JASO規格(FA、FB、FC、FD)」の等級が記載されています。現在流通している主力はFC級とFD級ですが、その性能差は排気煙の少なさと清浄性に明確に現れます。
FC級は「スモークレス(排気煙抑制)」を主目的に開発された基準です。一方、最高ランクに位置づけられるFD級は、FC級の排煙性能を維持した上で、高温下におけるエンジン内部の清浄性能(デポジット防止力)を大幅に強化した規格です。
長時間の連続稼働や高回転域を多用する草刈機・チェンソーでは、シリンダー内部が極めて過酷な高温状態に達します。FC級オイルでは徐々にピストンリング溝にカーボンが溜まり固着リスクが高まりますが、FDグレードであれば優れた耐熱分散剤の働きで内部を常にクリーンに保ちます。50:1の高希釈で使用する場合は、必ず「JASO FD」認定のオイルを選択することが愛機を保護する絶対条件です。