さくらももこさんといえば、作中に登場する親しみやすい「まる子」のイラスト自画像が広く知られていますが、若い頃の本人の素顔は清楚で涼しげな目元が印象的な美人でした。メディア露出を控える方針をとっていたため「顔出しNGの作家」と思われがちですが、活動初期には雑誌の対談や文庫本の著者近影、サイン会などでその素顔を公にしています。
当時の写真を確認すると、色白の肌に黒髪のボブカットやナチュラルなセミロングヘアがよく似合い、どこか知的な雰囲気を漂わせています。コミカルで自虐的なエッセイの語り口とのギャップに、当時対談した著名人や編集者からも「驚くほど端正な顔立ちの女性」と評されることが多々ありました。
メディアへの顔出しを徐々に減らしていった背景には、「漫画家としての作品世界を純粋に楽しんでほしい」「プライベートな日常を大切に守りたい」という強い信念がありました。日常の何気ない出来事を観察し、リアルな人間模様を描き出す彼女にとって、街中で過度に騒がれることなく一般人としての生活リズムを維持することは、創作の生命線を守る行為でもありました。