競馬ファンがサインの存在を頑なに信じる最大の理由は、鳥肌が立つような「歴史的的中例」が実際に幾度も記録されてきたからです。特にその年の総決算となるグランプリレースでは、有馬記念サイン歴代まとめとして語り継がれる伝説的な結末がいくつも存在します。
最も有名な事例として記録されるのが、2001年の第46回有馬記念です。この年はアメリカで9月11日に同時多発テロ事件が発生し、世界中に激震が走りました。その年の有馬記念を制したのはマンハッタンカフェ、2着に入線したのは最低人気に近かったアメリカンボスでした。枠連「1-6」は万馬券となり、「マンハッタン」と「アメリカ」という、まさにその年の世界情勢を象徴する2頭で決着した事実は、競馬サイン馬券の真相を語る上で欠かせない金字塔となっています。
また、日本漢字能力検定協会が毎年清水寺で発表する「今年の漢字」との奇妙な符号も有名です。2012年の漢字が「金」に決定した直後、有馬記念を制したのはゴールドシップ(金)、2着にはオーシャンブルー(母父が米国三冠馬のアファームド=金の馬)が食い込みました。さらに日本ダービーサイン予想の経緯を振り返っても、元号が「令和」に改められた2019年の第86回日本ダービーでは、令和の「令(0)」と「和(輪=0)」から連想された1枠1番ロジャーバローズが12番人気の低評価を覆して世代の頂点に立っています。