日本のアニメーション産業において、製作発表からキャスト発表まで完了していたTVアニメが「放送中止」に追い込まれるケースは極めて異例だ。2018年5月にアニメ化が華々しく告知された『二度目の人生を異世界で』は、わずか1カ月足らずでそのプロジェクトの息の根を止められることとなった。
火種はネットの海から突如として噴き上がった。作中で描かれた主人公の設定——かつて第二次世界大戦を含む戦場で数千人を斬殺したという経歴——に対し、中国や韓国をはじめとするアジア圏のユーザーから強い反発が起きたのだ。さらに事態を悪化させたのが、原作者が過去にSNS上で行っていたヘイトスピーチに該当する投稿の発掘である。批判の波は瞬時に国境を越え、制作現場や関係各社を直撃した。