海外ドラマにおけるバイオレンス描写の歴史を塗り替えてきた代表格といえば、ウォーキングデッドのグロシーンの数々です。ウォーカー(ゾンビ)による生きた人間の捕食シーンはもちろんのこと、シリーズ中盤以降に描かれた「人間同士の残虐な処刑シーン」は、世界中の視聴者に強烈なトラウマを植え付けました。特殊メイク技術の進化とともに、頭部損壊や骨の破断音がリアルに再現され、視覚と聴覚の双方から恐怖を煽ります。
一方、近年圧倒的な話題を呼んでいるのがAmazon Prime Videoの看板作品『ザ・ボーイズ』です。ザ・ボーイズが過激な理由は、スーパーヒーローたちが持つ強大すぎるパワーが生身の人体に及ぼす影響を、容赦ない物理演算レベルの生々しさで描き出している点にあります。人体が破裂する、四肢が吹き飛ぶといったゴア描写がブラックユーモアとともに日常茶飯事として描かれ、悪趣味でありながら中毒性の高いエンターテインメントを確立しました。
さらに、心理的恐怖と視覚的ゴアが融合したサイコスリラーのドラマおすすめとして外せないのが『ハンニバル』です。死体を芸術品に見立てる異様な猟奇殺人の描写は、あまりの美しさとグロテスクさの同居により、他の追随を許さない異様な世界観を構築しています。